これまでスコッチグレインを紹介しましたが、アシックス RUNWALK も保有しています。こちらはスコッチグレインとは違って、いわゆる本格革靴ではなく、機能性の革靴としての地位を確立しているブランドです。2018年の1月に買って約2年リーガルの革靴と2足で回してました。平日はだいたい年間240日くらいあるので、2年間で240回ぐらい履いています。シューキーパーも入れず、手入れもろくにせずに使っていたので流石にみすぼらしくなてしまいました。2019年の12月~今年の1月にかけて、スコッチグレインを5足買い足したのを期に、今では雨の日用として使っています。
さて、アシックス ランウォークについては、機能性シューズ、ドレスシューズの2つの観点から評価が必要だと思います。
[機能性シューズの観点]
まず機能性の観点からは、①クッション性はアシックスの技術力を駆使しており抜群です。これは文句のつけようがありません。本当に走っても大丈夫です。次に②フィット感ですが、これは普通です。グッドイヤーウェルト製法のいわゆる本格靴が、徐々に足に馴染んでくるみたいなことは感じませんでした。またRunwalkの売りとして、足の形を計測して、インソールをカスタマイズするというのがあり、僕もやってもらいましたが、これは本当に意味があるのか疑問です。なぜなら、革靴は購入した直後としばらくはいた後では、革が伸びたり、縮んだりして徐々に形が変わってくるからです。インソールについても形が変化します。インソールのカスタマイズが必要なタイミングは購入時ではなく、しばらく履いて、靴の形が安定してからが良いのではないでしょうか?フィット感はグッドイヤーウェルト製法でできた本格靴の方が遥かに上だと思います。③通気性/吸湿性についてもライニングやインソールがすべて牛革の本格靴の方が優れていると思いました。朝から履くと、昼ぐらいには蒸れてきます。僕が買ったのはライニングが布なので、ライニングが革のモデルであれば多少違ってくるのかも知れません。
[ドレスシューズの観点]
まず①革質ですが、これについてはRunwalkも上位モデルではフランスのアノネイ社などの名門海外タンナーの革を使っており、他の靴と比べても劣ってはいないと思います。②エイジングを楽しむという観点だと、セメント製法なので、ソール交換が1回しかできないのが致命的です。③デザインは主観になるので、評価不可です。
結論としては、Runwalkが本格靴より優れいているのは、クッション性だけです。従ってRunwalkは、「革靴を履いて、長距離を歩く」という限定されたシチュエーションでのみ有効活用できるというのが僕の主張です。これは、「きれいに丁寧に履く」というドレスシューズとは相容れないので、Runwalkを買う場合は、高級タンナーの上位モデルではなく、安価なラインを買う。
そうでない人は、同じ値段を払うのなら、履き込むと足に馴染んでくるグッドイヤーウェルト製法の靴を買うのが良いと思います。
アシックスが誰をターゲットにして、海外タンナーの革を使った高級モデルを出したか疑問です。海外タンナーの靴を購入する人は、アシックスではなく、別のブランドを選択すると思いますが。。。アシックスは好きなスポーツブランドなので、これからも頑張っていただきたいです。
※参考までに僕が2年間に約240回履いた靴の写真を貼っておきます。
- 型番:WR817N
- メイン素材:天然皮革
- デザイン:内羽根ストレートチップ
- 定価:25,000円くらい。
この記事を書いた時点で240回、1回あたりの金額は 104円と缶ジュース1本より安いです。この靴には雨用としてもう少し頑張ってもらいます。今後履いたらカウントしてきます。
[記録用]
項目 | 内容 |
購入時期 | 2018年1月 |
投資金額 | 25,000円 くらい |
登板回数 | 241回 ※2020/2/27 更新 |
1回あたりの金額 | 104 円 |
最終メンテ日 | 2020/01/26 (104回履いた後) |
コメント