ひょんなことから葉酸を買う機会があって、いろいろ調べているとこの葉酸はアフィリエイトのビジネスの恰好のターゲットになっていることに気付いた。僕も知らなかったのだが妊娠すると葉酸のサプリメントの摂取を勧められるらしい。葉酸とは緑黄色野菜や果物などに含まれるビタミンBの一種だ。胎児の神経管閉鎖障害を発症するリスクを低下させるものとして、妊娠する可能性がある女性に1日400μg(マイクログラム)を摂取することを厚生労働省も推奨している。
参考:神経管閉鎖障害の発症リスク低減のための妊娠可能な年齢の女性等に対する葉酸の摂取に係る適切な情報提供の推進について
そしてこの葉酸がアフィリエイトの商材になっているのである。Googleで「葉酸」と検索するとわかるのだが、上位表示されるサイトのほとんどがアフィリエイト目的で価格帯は4,000円前後だ。ベルタ葉酸サプリがその代表だろう。
アフィリエイトとは自分のサイトで紹介した商品がうれると紹介者に報酬が入るビジネスモデルである。アフィリエイト自体は非常の洗練されたビジネスモデルで、決して悪いものではない。注意しないといけないのはこういったアフィリエイトサイトの運営者は、売れると報奨金がもらえる商品を紹介するインセンティブで動いており、良い商品を紹介しようというインセンティブがとても低いことである。
よく考えてみると葉酸はアフィリエイトの商材として適切に思える。まず、葉酸に興味を持ち始めるのが、妊娠したい、もしくは妊娠した女性でほとんど葉酸について何も知らないからだ。そういった人たちはおそらく「葉酸 おすすめ」、「妊娠 葉酸」などで検索する。そして検索結果で頻繁にお勧めされていたり、ランキング1位になっていたりする「ベルタ葉酸サプリ」などを買ってしまうのだ。まあ、でもこれは無理はない。普段からネットを頻繁に使っていたり、自分でアフィリエイトでもした経験でもない限り、見分けるのはなかなか難しいだろうし、妊娠して不安になっており、生まれてくる赤ん坊の健康に関することを冷静に判断するのには無理がある。母親の不安に付け込んでいるのだ。
なおアフィリエイトサイトで紹介されている商品はアマゾンのレビューを確認することをお勧めする。アマゾンの評価システムは悪い評価をつけることに対する負のインセンティブもないし、商品を販売している会社から悪い評価を削除するように言われても、アマゾンは対応しないからだ。例として紹介したしたベルタ葉酸サプリもアマゾンで販売されており、健全なインセンティブで公平なレビューがなされている。
長くなったが葉酸は「大塚製薬のネイチャーメイド」か「DHC」で良いだろう。どちらも信頼できる会社の製品だし、なんといっても安い。アマゾンで500円くらいだ。
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