【文才不要】読者を動かす文章の書き方【必要なのは知識です】

良い文章を書くには文才が必要だとよく言われる。

しかし実は、小説などの芸術作品でない限り、文才などは必要ない。必要なものは「文章の書き方・組み立て方」に関する体系的な知識だけである。

あらからじめ断っておくと、これから僕が書くことは「20歳の自分に受けさせたい文章講義」という本を読んで、理解したことである。自分の頭で、理解できたことだけを書いていくつもりだ。

本題に入る前に、この本に書かれている、いい文章の定義を書いておこう。

「いい文章」とは「読者の心を動かし、その行動までも動かすような文章」のことである。

20歳の自分に受けさせたい文章講義

正直に言おう。

僕がこのブログ記事を読んだ読者に期待する行動は、「ブログの最後に設置したアフィリエイトリンクを踏んで『20歳の自分に受けさせたい文章講義』を購入すること」である。

はじめに

繰り返しになるが、文書を書く目的は読者を動かすことである。読者を動かすには次の3つのステップが必要である。

順番に説明しよう。

STEP1 読んでみようと思わせる

まず、ブログなどの文書を開いた読者は「読む」よりも先に「見る」。読みやすそうか、面白そうか、わかりやすそうかを目で確認する。ブログなどの場合、読者は、そもそも読まないという最強の選択肢を持っているのである。

ブログにどんなに面白い文章を書いても、句読点や改行がなく、漢字が多ければ全体的に黒っぽく見え、読まれずに閉じられてしまう。

対策はシンプルだ。圧迫感をなくせばいい。

✔ 圧迫感を無くす方法
  • 句読点は一行に一回は入れる
  • 5行に1回は改行する
  • ひらがなと漢字のバランスを考える

STEP2 最後まで読ませる

ここで重要になってくるのが、文章の構成である

1. 導入で読者を引きつける

読者は最初に2、3行を読んで最後まで読むか決める。STEP1をクリアできたとしても、導入がまずかったらここで離脱してしまう。そこで便利なのが「起 “転” 承結」の構成である。

具体的に説明しよう。

僕はこのブログの冒頭に、次の一文を書いた。これが “起” にあたり、ここには一般論を書く。

良い文章を書くには文才が必要だとよく言われる。

そして次に僕は “起” で述べた一般論とは真逆の主張を持ってきた。これが “転” である。ここで読者の興味をグッと惹きつけることができるのだ。

しかし実は、小説などの芸術作品でない限り、文才などは必要ない。必要なものは「文章の書き方・組み立て方」に関する体系的な知識だけである。

ここでテクニックがあり、自分が主張したいことがあったら、それとは真逆の一般論を探してきて起に配置することで、自分の主張が一般論とは異なる仮設を立てているように見えるのである。

2. 論理構成

論理構成は「主張」、「理由」、「事実」が基本である。まず文章の目的は自分の考えを主張することである。もちろん読者を動かすためである。主張が大事なのはいうまでもない。次に主張をする理由、そして理由を支える客観的な事実である。

以下に例を示そう。

文章をうまく書けない悩みを持つ人には「20歳の自分に受けさせたい文章講義」をおすすめしたい(主張)。

なぜなら良い文章を書くのに必要なことが全体感をもって書かれており、最初の1冊として最適だからだ(理由)。

読者に読んで見ようと思わせてから、読み終えた後に行動させるまで、どのように文章を設計すれば良いか書かれている。一方で多くの文章の書き方に関する本は論理構成など、記載範囲が限定的である(事実)。

STEP3 行動させる

最後のは行動させるである。ここで重要なのが 「読者を説得しないこと」である。なぜなら、説得しようとする読者は反発するからである。ではどうすれば良いか。

「納得させる」ことである。

説得は押しのアプローチ、納得は引きのアプローチである。具体例で考えてみよう。仮にあなたが、ブロガーだとしよう。例えば僕が「文章の書き方を学ばないと、だれもあなたのブログ読んでくれませんよ。だからこの本を読んでみてください。」というと反発される。

一方、引きのアプローチの場合はこのようになる。

「文章の書き方を学ぶと、アフィリエイトで副収入を得られて、より豊かに生活できますよ。」ということで、

STEP2で論理構成の話をしたが、人は論理では動かない。人を動かすには心を動かさないといけない。例えば、最近 iPhone 12が販売されたが「次世代のチップを搭載しており、ディスプレイは有機ELで…」と言われるより「iPhone 12 かっこいい、得にProは高級感があって…」と言われたほうが、欲しくなるはずである。

ということで、僕が吸収できたのは「20歳の自分に受けさせたい文章講義」のごく一部なのだけれど、なんどでも読み返したい。そしてブログだけで生活できるぐらい、文章がうまくなりたい。

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